風は渡る 春をつれて 息潜めた 町は目覚め 色付いて行く 並木道を 二人歩く よそよそしく かざした手のひら隙間から 日はこぼれて 眩しそうに君は微笑む めぐる季節を繰り返しながら 育てた愛の形を すれ違いざまに時が笑う 重ねる言葉は 意味を持たない 過ごした二人の時間が これから先の糧になるから 空は青く、雲は渡る 桜舞い散る 川面飾る 遠慮がちに さえずる鳥 羽を休めて誰かを待つ 優しさ寂しさ入り混じるこの思い 今君に言葉で伝えたい 時と共に移ろいながら 守った愛の形を 咲き並ぶ花達が笑っている 使い古された 言葉では伝わらない 過ごした二人の思い出に 感謝を込めて ただ"ありがとう"